屋根塗装で足場を設置するスペースが足りない場合は足場は設置しなくても良いのか?

屋根塗装を行うとなると、足場の設置は欠かせません。

しかし、外壁から塀などの距離は狭く、足場を設置するスペースがないと言う方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、屋根塗装で足場を設置するスペースが足りない場合は足場を設置しなくても良いのかについてご紹介します。

□屋根塗装の際に足場を設置するスペースがない場合はどうすれば良い?

前提として、外壁から塀などの距離は最低70cm程度が必要です。
戸建住宅の外壁工事や屋根塗装のときに仮に設置される足場の幅は、踏み板が40cm程度でそれを固定する支柱が20cm程度なので60cm程度です。

 

しかし、ピッタリ60cmだと組み立てるときにスペースが足りないので、70cm以上は設置するために必要であると言えます。
そのため、外壁から塀までの距離は70cm以上あれば足場を設置できるので心配しなくても大丈夫です。

 

また、外壁から塀までの距離が70cm以下の場合は、踏み板には、25cm・15cmのものが存在するため、それらを使用して足場を設置できる可能性もあります。
足場の中には、狭い土地に特化したセンタータイプと呼ばれる足場もあるので仮設が可能です。

 

しかし、外壁から塀までの距離が30cm未満の場合は、解決策としてお隣の方の土地を利用させていただく必要があります。
ご近所の方と普通にお付き合いしている限り、多くの場合は事情を話せば快く土地を利用させてもらえるでしょう。

 

また、民法第209条にも外壁塗装や屋根塗装におけるメンテナンスの際に隣地を使用することが定められています。
ただし、許可が下りないと借りることができないので、注意が必要です。
お隣の方が快く承諾してもらえない場合は、期間を区切ることでハードルが下がりやすくなります。

 

手抜き工事を行ってしまった場合の劣化スピードはお住いの方に大きな損害を与えることもしばしばあります。
当社では、飛散防止シート養生を行い丁寧な下地処理を行うので、お困りの際は当社までお気軽にお問い合わせください。

□屋根塗装で足場が必要な理由とは?

では、足場が設置できない場合は、屋根塗装を行うとしても足場を設置しなくても良いのでしょうか。

 

結論として、屋根塗装を行う場合、足場は必ず必要です。
足場なしで設置すると言う屋根塗装業者があったとしても、その屋根塗装業者に塗装を依頼するのはおすすめできません。
工事費用は安くなる可能性がありますが、足場なしで屋根塗装を行うのは後々トラブルにつながる可能性があります。
そこで、ここでは屋根塗装で足場が必要な理由をご紹介します。

 

1つ目は、安全性確保のためです。
労働安全衛生規則では、2m以上の高所作業の際は安全な足場を設置する必要があると定められています。
2階建ての住宅であれば屋根の高さは、6〜8mの高さになり、屋根は傾斜があるため足を滑らせてしまう事故は避けられません。

 

さらに、塗料缶を持ちながら作業するとなると、バランスが取りづらく、はしごを登るのも危険です。
小分けに持って行くとなると、何度も往復する必要があるので、作業効率が悪くなります。

 

2つ目は、ご近所に塗料や水が飛散するためです。
屋根塗装をする場合、ご近所に水や塗料が飛散するため、近隣トラブルが起こる可能性があります。
塗装前に行う必要がある高圧洗浄は水飛沫が飛んでしまいますし、塗装中もハケやローラーの手作業中でも塗料が飛散します。

 

足場を設置すると、足場周りにメッシュシートを張り巡らすことになります。
このメッシュシートがあることで、水や塗料の飛散を防止できるため、近隣トラブルも避けられるでしょう。
メッシュシートなしで塗装を進めると、ご近所の住宅の壁や車を汚してしまうため、大きなトラブルになりかねません。
これからも長く住むために塗装するので、ご近所のお方との関係が悪化することは避けましょう。

 

3つ目は、品質を落とさないためです。
屋根塗装をするとなると、自分の安全性を気にして塗装に集中できないため、足場なしで無理に屋根塗装しようとすると、品質が非常に悪くなります。
せっかく塗装したのに施工不良で、すぐに屋根塗装をし直すことになってしまったら再び費用がかかるので意味がありません。

□足場なしでも屋根塗装ができるケースもある!

結論として、屋根塗装に足場は必要です。

 

しかし、屋根塗装を足場なしで屋根塗装を行える屋根もあります。
それは墜落するおそれがない陸屋根や屋上が当てはまり、これらを塗装する場合は、足場を設置する必要がありません。

 

ただし、現場の作業員の安全を守る法令として、以下の厚生労働省による労働安全衛生規則があります。
「事業者は高さが2m以上の箇所で作業を行い場合において墜落により老少者に危険を及ぼす恐れのあるときは足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならない」
陸屋根は水平な屋根なのでこの規則に該当しませんが、傾斜のある屋根は該当するので足場が必要であることを覚えておきましょう。

□まとめ

今回は、屋根塗装で足場を設置するスペースが足りない場合は足場を設置しなくても良いのかについてご紹介しました。
足場を設置するスペースが足りない場合は、お隣さんの土地に設置しても良いか承諾を得る必要があります。

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