2022.9.7
壁のひび割れの補修方法をご紹介します!
壁にひび割れが入ってしまうと、家の安全性にも不安が残りますよね。
ひび割れにはどのような危険性があるのでしょうか。
また、ひび割れがある場合はどうすれば良いのでしょうか。
この記事では、ひび割れの危険性の見分けについてと対処法について解説します。
□ひび割れの危険性の見分け方について
そもそも、なぜひびが入ってしまうのでしょうか。
ひびが入ってしまう原因は、表面上の問題と内部の問題があります。
表面だけがひび割れている場合は、下地や壁紙材に問題があることが多いです。
下地材の弱い部分になっている継ぎ目に沿って直線上に割れることが多いでしょう。
壁紙材がひび割れている場合は、壁紙材がもろいことで割れてしまいます。
内部がひび割れている場合は、特に注意しなければなりません。
建物が劣化している危険性があり、早急に対処する必要があります。
ひび割れしてしまう原因には、以上のような表面上の問題と内部の問題が挙げられます。
しかし、ひび割れにも度合いはあります。
では、どのようなひび割れが、危険度が高いのでしょうか。
ここからは、危険度の度合いに分けてみていきましょう。
まずは、危険性が低いひび割れについてです。
ひび割れの幅が0.2〜0.3ミリメートルよりも小さい場合は、危険性が低いと言えるでしょう。
これはヘアクラックとも呼ばれており、とても深刻というわけではありません。
ただし、無数のヘアクラックが生じている場合は構造に問題が生じている可能性があります。
次に、危険性が高いひび割れについてです。
0.3ミリメートルよりも幅が大きい場合や、深さが0.5ミリメートルを超える場合は、危険性が高いと言えるでしょう。
この場合、建物の構造上に問題があり、大きな被害に繋がる恐れがあります。
さらに、壁だけでなく柱や床下の基礎の部分など、家を支える重要な部分にひび割れがある場合は早急に対応する必要があります。
以上、危険性の高さと低さに分けて解説しました。
しかし、ひび割れの判断は難しいですよね。
どのようにひび割れの危険性を確かめるべきなのでしょうか。
室内での壁のひび割れの場合は、専用のクラックスケールを利用しましょう。
クラックスケールとは、ひび割れの大きさを測る専用の道具です。
ホームセンター等で簡単に購入できますので、測ってみると良いでしょう。
□ひび割れの種類と補修方法について
ひび割れには、いくつか種類があります。
どのような種類があるのでしょうか。
ここからは、外壁材ごとにご紹介します。
*窯業系サイディング
窯業系サイディングは、おしゃれな外観にできますので、多くの住宅で採用されている外壁となります。
窯業系サイディングがひび割れてしまうことは少ないですが、経年劣化によりひび割れてしまうこともあります。
ひび割れの1種類目は、ビス周辺のひび割れです。
原因は、新築時のビスの打ち付けが板の端部と近いことや、地震等により大きな力が加わったことが挙げられます。
2種類目は、外壁材のひび割れです。
原因は、板の経年劣化や、地震により力が加わったことが挙げられます。
3種類目は、シーリング材のひび割れです。
原因は、シーリング材の経年劣化や厚み不足によるシーリング材の硬化が挙げられます。
この1種類目と2種類目のひび割れに関しては、ひび割れ部分にシーリング材の刷り込みと新しい外壁材のカバーや板の交換が補修方法として挙げられます。
3種類目に関しては、シーリング材の打ち替え工事です。
*ALC壁
ALC壁はコンクリートの一種で、高機能の外壁材です。
ひび割れの1種類目は、目地周辺のひび割れです。
2種類目は、外壁材のひび割れです。
3種類目は、シーリング材のひび割れです。
この1種類目と2種類目のひび割れが0.3ミリメートル以下の場合は、シーリング材の刷り込みと微弾性フィラーの擦り込みが補修方法として挙げられます。
ひび割れが0.3ミリメートル以上の場合は、Uカットシーリング工法が挙げられます。
3種類目に関しては、シーリング材の打ち替えや既存シーリング材をVカットしシーリング材の増し打つことが挙げられます。
*モルタル壁・コンクリート壁
こちらは、建物の揺れに弱く、ひび割れが発生する恐れがあります。
ひび割れの1種類目は、硬化収縮によるひび割れです。
2種類目は、開口部周辺や外壁面のひび割れです。
3種類目は、窓やドアの周辺の肌分かれによるひび割れです。
4種類目は、シーリング材のひび割れです。
この1、2、3種類目のひび割れが0.3ミリメートル以下の場合は、シーリング材の刷り込みと微弾性フィラーの擦り込みが補修方法として挙げられます。
ひび割れが0.3ミリメートル以上の場合は、Uカットシーリング工法が挙げられます。
4種類目は、シーリング材の打ち替えが挙げられます。
□まとめ
今回は、ひび割れの危険性の見分けについてと対処法について解説しました。
小さなひび割れであってもいつ大きな被害につながるか分かりませんので、定期的に確認することをおすすめします。