2020.6.16
埼玉県羽生市現場から
今回の現場の外壁は、サイディングです。
サイディングとは
高圧洗浄で外壁を綺麗にしてからシーリング工事をします。
まずは既存の劣化したシーリングを撤去していきます。使用する工具はスピンカッターです。
スピンカッターとは
インパクトドライバーやドリルドライバーなどの電動工具に取り付けて使用します。
通常カッターナイフで切り取りますが、取り残しが結構ありますが
スピンカッターは回転しながらそぎ落としていくので、取り残しが非常に少ないです。
また、三面接着されたシーリングの撤去に効果大です。
スピンカッターにて撤去中
撤去完了
続いてボンドブレーカーを貼ります。
ボンドブレーカーとは
ボンドブレーカーとは、「絶縁テープ」とも言い、目地が深くない場合に、シーリング材の3面接着を回避する目的で目地底に張り付けるテープ状の材料。
ボンドブレーカーは、国交省の建築工事共通仕様書にて、「紙、布、プラスチックフィルム等の粘着テープで、シーリング材と接着しないものとする」と規定されています。
ボンドブレーカーには、クラフトテープ(ポリウレタン系、ポリサルファイド系用)とポリエチテープ(ポリイソブチレン系、シリコーン系、変成シリコーン系用)があり、シーリング材の材質に合わせたものを使用する。
ボンドブレーカーは、戸建住宅では主に、シーリング材の厚みが設けられないサイディングの目地(ワーキングジョイント)で、継目ジョイナーを併用して使われています。
ボンドブレーカー貼りボンドブレーカー貼り完了
三面接着とは
最近の住宅の外壁材として、多用されている窯業系サイディングの目地に対するシーリングは、二面接着が原則として施工されています
。
目地には、部材の温度差による伸縮、建物の揺れ、歪みによるシーリング材に対するムーブメント ( かすかな動き ) が働いています。
このようなムーブメントが働く目地のことを、ワーキングジョイントといいます。
ワーキングジョイントに、三面接着をしますと、シーリング材が自由に動けず、「ムーブメントへの追随と緩衝」というシーリング材本来の機能を、果たせなくなります。
結果として部材からのシーリング材の剥れ、断裂やひび割れ等を引き起こしてしまいます。ボンドブレーカーは、目地底 ( 底面 ) への、シーリング材の接着防止のために、貼り付ける特殊テープです。
クラフト紙、ポリプロピレンフィルムなどの、特殊テープが使用されます。
ボンドブレーカーは、mm単位で色々な幅の物が有り目地幅にあった物を使用します。
この後プライマーを塗ってシーリングをしていきます。
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