外壁の塗装には様々な塗料が用いられますが、塗料の性質や特徴も多種多様に存在します。
今回は、「ウレタン塗料」に着目し、どのような特徴があるか、シリコン塗料とはどのような違いがあるのかなどをご紹介します。

□ウレタン塗料の特徴とは？

ウレタン塗料とは、ウレタン系樹脂を主成分として作られている塗料のことを指します。
一般的に、硬化剤を使用する2液型塗料である場合が多いです。

ウレタン塗料には、以下の2種類が存在します。
・ポリウレタン樹脂塗料
・アクリルウレタン樹脂塗料

現在ではアクリルウレタン樹脂塗料が主流となっていますが、この2種類を覚えておくと良いでしょう。
同時に、ウレタン塗料に用いられている溶剤の違いによって、「油性塗料」と「水性塗料」の2種類にさらに分類されます。

油性塗料は耐久性が高く塗膜の密着性に優れています。
しかし、オイルやシンナーのような強いにおいを発生させるため使用する際には注意が必要です。

逆に、水性ウレタンは水を用いて作られた塗料のことを指し、油性と比べてにおいの心配がありません。
ただ、硬化まで時間がかかる点や塗膜の密着性が弱い点には注意が必要です。

□ウレタン塗料と他の塗料の違いをご紹介します！

ここでは、最も代表的な塗料であるシリコン塗料と比較してみましょう。

ウレタン塗料は、シリコン塗料と比べて柔らかく、弾力性があります。
そのため、外壁の中でひび割れの起こりやすい部分に使用されることが多いです。

しかし、ウレタン塗料はツヤがあり柔らかい塗料であるため、シリコン塗料に比べて傷がつきやすいという側面もあるため注意が必要です。

それ以外の強みとして防水性・撥水性に優れている点やほこりや汚れが落ちやすい点が挙げられます。
この特性があるため、家具にもよく用いられています。

さらに、シリコン塗料と比較して紫外線に対する耐性が低いため、屋外に使用すると基本的には耐用年数が短くなってしまいます。
そのため、弾力性や防水性を活かしながら紫外線に当たらない場所に塗装することが多いです。

また、ウレタン塗料はシリコン塗料と比べて安価で購入できることも覚えておくと良いでしょう。

□まとめ

今回は、ウレタン塗料の細かな特徴や、比較されることの多いシリコン塗料との詳しい違いをご紹介しました。
それぞれに長所・短所が存在するため、適材適所の塗料を使用することをおすすめします。
本記事を参考に、どこに適しているのかを比較検討しながら採用するようにしましょう。