外壁塗装で使用される色見本の色は実際とは異なる?


外壁塗装を行う際、どのような塗料で、どのような色を塗るのかを決める必要がありますが、その色決めに使用されるのが「色見本」です。
色見本にはいくつかの種類があり、適材適所、使用する場面が異なってきます。
今回は、色見本を用いた色の選び方やその際の注意点、色見本の種類などについてご紹介します。

□外壁塗装で使用される色見本の種類とは?

色見本は、基本的に以下の3種類に分類されます。
・日本塗料工業会の色見本
・塗料のカタログに記載されている色見本
・塗り板の色見本

 

1つ目は、日本塗料工業会が発行している色見本です。
現行では、632色の色が記載されており、非常に豊富な色から好きな色を選ぶことができます。

 

しかし、注意点として、この色見本に記載されている色はすべてが塗装向けの色というわけではなく、インテリアやファッションカラーに用いられる色も収録されていることが挙げられます。

 

塗料によってはそもそも対応していなかったり、外壁塗装には向いていなかったりする色も存在するため、気になる色については塗装業者に相談してみると良いでしょう。

日本塗料工業会の色見本については、どなたでもインターネットで購入できます。

 

2つ目は、塗料のカタログに記載されている色見本です。
一般的に、塗装を行う際に見ることになる色見本の代表格で、各塗料メーカーから発行されています。

塗料ごとに色見本が作成されているため、その塗料で使用できる色しか掲載されていないため、先ほどのような、好みの色が塗装に向いていなかったという事態が発生することもありません。

 

塗料のカタログに記載されている色見本の入手方法は、主に以下の3パターンです。
・各塗料メーカーに直接問い合わせる
・施工業者からもらう
・施工業者を通してメーカーからもらう

 

また、色見本がホームページ上に記載されていることも増えてきましたが、電子機器上で見た色と実際の色は大きく異なる可能性があるため、あまりおすすめでないことも覚えておいてください。

 

3つ目は、塗り板の色見本です。
これは、実際に使用する色をA4サイズの板に塗った見本のことで、どの色見本よりも実際の塗装後に近い色味を把握できます。

塗装後のイメージをしやすいのは非常に大きなメリットですが、塗料メーカーから取り寄せる必要があり、実際に塗装した上で送られるため受け取りまでに時間がかかる可能性もあります。

□色見本を使用した色選びの方法をご紹介!

1.どんな印象にしたいかを決める
まずは、全体的にどんな印象の家にしたいのかを決めていきます。

 

その際、具体的な色名や色番号を明確に決める必要はなく、大まかなイメージや色の系統を決めることを意識しましょう。
初めから色見本を見て色を選ぼうとするとどうしても迷ってしまうため、変に意識せず、建物のイメージを具体化していくことをおすすめします。

 

2.イメージに近い建物を探す
家の大まかな印象が決まったら、次は近所の建物を眺めて歩き、イメージに近い建物を探してみましょう。

イメージに近い家が見つかったら、色見本と照らし合わせて、実際に自分の家の塗装に使用する色を決めていきます。

 

加えて、今の外壁に使われている塗料の色名や色番号から同じ色を探し、色見本とのズレを併せて確認しておくようにしましょう。

 

3.塗り板を入手する
ここまで決まったら、先ほどご紹介した塗り板の出番です。
使う塗料と色の候補を業者に伝え、メーカーに取り寄せてもらいましょう。

届くまでに7~10日ほどかかりますが、実際のツヤ感、光の当たり方を見極めるためにも積極的に取り寄せるようにしましょう。

□実際の色と異なることも考慮しよう!

ここまででも何度かお伝えしているように、色見本を参考に色を選ぶ際には注意しなくてはならないことがあります。
それは、見本でみた色と塗装後の色の見え方が異なるということです。

 

色が異なる原因の1つが、面積効果による色の違いです。
面積効果とは、目の錯覚の一種で、面積の大小によって色が違って見えるという現象のことです。

 

色見本はあくまで冊子の中の極めて小さい面積に色が塗られているだけなので、建物の膨大な面積に塗りつけた時と印象が大きく変わってしまうのです。

小さい面積より大きい面積の方が、明るい色はより明るく薄く、暗い色はより暗く濃く見えます。
そのため、明るい色なら少し暗めを、暗い色なら少し明るめを選んでおくことが大切です。

 

また、2つ目の原因として、その色を見る条件によっても感じ方が変わってきます。
色は、蛍光灯の下で見るのと太陽光の下で見るのとでも大きく印象が変わります。
そのため、色選びの最終段階では、塗り板を外に持ち出し、日光が当たったときにどのように見えるのかを確認するのが大切です。

□まとめ

今回は、色見本を使った外壁塗装の色選びについて、色見本の種類や実際の選び方、選ぶ際の注意点などをご紹介しました。
当社では、埼玉県全域の塗装工事を20年以上行ってきた経験をもとに、最適なご提案をさせていただきます。
色に関するご相談も承りますので、ぜひ無料相談・無料点検にお申し込みください。

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