屋根塗装に下塗りは必要?下塗りには重要な役割がある!


屋根塗装について調べている方の中には、「下塗り」という工程を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
屋根塗装にはさまざまな工程があり、そのすべてがとても重要な役割を果たしています。
その中でも、塗装の中で最初に行われる下塗りは、非常に重要な役目を担っています。
そこで今回は、屋根塗装における下塗りの重要性と使う塗料について解説します。

□屋根塗装における下塗りの重要性

*下塗りについて

下塗りとは、塗り塗料(仕上げの塗料)を塗る前に乳白色や透明な色の塗料を塗る工程です。

塗装工事は、はじめに外壁の補修や高圧洗浄を行い、その後高圧洗浄の水が完全に乾くと、塗装作業に移ります。
その中で最初の工程が、下塗りです。

*下塗りを行う利点

下塗り作業をする利点は主に4つ挙げられます。

1.上塗り塗料が剥がれにくくなる

塗装作業には下塗り、中塗り、上塗りがあります。

下塗りを行うと、中塗りや上塗りの塗料を剥がれにくくできます。
下塗り塗料は例えると、屋根と仕上げ塗料をくっつけるノリのような役割を担っているのです。

中塗りや上塗りの塗料は接着力が非常に弱く、高圧洗浄の後すぐに塗料を塗ると、剥がれや退色などすぐに施工不良が起きてしまいます。
下塗りで一度土台を整えることで、施工不良を防いで綺麗な仕上がりが期待できます。

2.上塗り塗料が屋根に浸透しない

上塗り塗料を屋根にそのまま塗ってしまうと、屋根に上塗り塗料が浸透してしまう可能性があります。

新しい屋根に塗るのなら浸透する心配はありませんが、古い屋根の場合はひびや傷などで表面が崩れていることが考えられます。
表面が崩れている屋根に上塗り塗料を塗ることで、ところどころ屋根が塗料を浸透させてしまい、色を均一に塗れなかったり、艶の出方に部分的な差が生まれたりします。

仕上がりをより理想に近づけるためには、面倒でも下塗り作業が必須なのです。

3.塗装の効果がより感じられる

下塗り塗料にはサビの防止、遮熱などの機能をもつものがあります。
下塗り塗料を決める際に効果を気にかけてみると、塗装の効果をさらに感じられるでしょう。

気になる劣化症状がある場合は、塗料を決める際に施工会社に相談してみましょう。

4.元々の屋根の色を覆い隠せる

元々の屋根の色が少しでも見えていると、せっかく上塗り塗料を選んだとしても想像と異なる色になる可能性があります。
下塗り塗料の色は乳白色なので、下塗りすることで元々の屋根の色が覆われて見えなくなります。

下塗りを行うことで、塗装がより綺麗に完成します。
下塗りは、塗装の効果を高め仕上がりを美しくするため非常に重要なのです。

□下塗りをしないとどうなる?

もし下塗りをしなかった場合、2つの問題が生じます。

*塗装が長持ちしない

下塗りは屋根と上塗りをくっつける役割をもっているため、この役割をはたすものが欠けると上塗り塗料が剥がれやすくなります。
つまり塗料が耐用年数を待たずに劣化してしまう原因になり得るのです。

*綺麗に仕上がらない

先ほども述べたように、表面の崩れた屋根は塗料を浸透させていくため綺麗に塗れません。
色が均一に塗れないだけではなく、傷が主張されてしまったり、塗料の効果が下がってしまったりします。

屋根の劣化や色あせがひどい場合は、1回の下塗りで綺麗に仕上がらないこともあります。
このような時は下塗りを2回から3回行います。

□下塗り塗料の違い

下塗り塗料の種類は主に2つに分けられます。
シーラー(プライマー)とフィラーです。

*シーラー

屋根と上塗り塗料をくっつける役割をもつのがシーラーです。
単に下塗りと呼ばれることが多いです。
屋根に塗料を浸透させないためにこれを使用する場合もあり、その際は2回塗ります。
つまり塗装の効果を高めたり、見た目を綺麗にしたりするためのものです。

シーラーには主に、油性と水性の2種類があります。

水性のものは、浸透性が低いため屋根が比較的綺麗な状態のときに使用します。
匂いは気になりにくいですが、乾燥時間が約3時間と時間がかかるのが特徴です。

一方油性のものは、浸透性が高いため屋根の状態が比較的良くない時に使用します。
匂いは強いですが、乾燥するまでの時間が約30分から60分と早めです。

*フィラー

屋根の表面を滑らかにするための下塗り塗料がフィラーです。
屋根にひびや傷がある場合に使用します。
表面を整えるには塗料を厚く塗る必要があるため、ウールローラーの倍の範囲を塗れる砂骨ローラーを用います。
この塗料は水性のものしかありません。
屋根の表面がかなり崩れているときは、シーラーの上にフィラーを塗ることもあります。

□まとめ

屋根塗装で下塗りが必須工程とされる理由をご理解いただけたでしょうか。
下塗りをすることで完成時の見た目を良くしたり、塗装の効果を高めたりできます。
下塗り塗料にはさまざまな種類があり、それぞれが特徴を持っています。
屋根の状態に合わせて何を塗料として使うのか検討すると良いでしょう。

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